自動詞と他動詞〜英文法の解説
このページでは、自動詞と他動詞について解説していきます。
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自動詞と他動詞の区別
動詞は「自動詞」と「他動詞」に区別されます。
自動詞は目的語(〜を)を必要としない動詞で、「他動詞」は目的語を必要とする動詞です。自動詞は第1文型、第2文型の文に使われる動詞で、他動詞は第3文型、第4文型、第5文型の文に使われる動詞です。多くの動詞は自動詞にも他動詞にも使われます。目的語を伴っているかどうかで見分けることができます。
(例1)
The door opend.(ドアが開いた。) → [自動詞]
He opened the door.(彼はドアを開けた。) → [他動詞]
目的語
(例2)
The train stopped.(列車は止まった。) → [自動詞]
He stopped the red car.(彼はその赤い車を止めた。) → [他動詞]
目的語
自動詞、他動詞で一対になっているが形が異なる動詞もあります。
rise(上がる、昇る)−raise(上げる)
[自動詞] [他動詞]
lie(横たわる)−lay(横たえる)
[自動詞] [他動詞]
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他動詞と間違えやすい自動詞
自動詞は目的語を必要としない動詞ですが、「自動詞+前置詞」で他動詞と同じような働きをする動詞もあります。自動詞か他動詞か混乱してしまうことがあるので、注意が必要です。英文を作る際には、「前置詞」をつけるのを忘れないようにしましょう。
たとえば、自動詞のagreeは、「agree+with+人」で、「〜と意見が一致する」という意味で使われます。
I agree with you that he right.(彼が正しいという点であなたと同意見だ。)
「agree+with+案」とも表現されます。
I agree to your proposal on the project.(私はその計画に関してあなたの意見に賛成だ。)
arriveも自動詞ですが、「arrive+at〜」で「〜に着く」という意味で使われます。
The train arrived at the station at seven.(その列車は7時に駅に着いた。)
他動詞と間違えやすい自動詞は他にもいろいろあります。他動詞のように用いる場合は、必ず前置詞が必要になるので、セットで覚えておくようにしましょう。
talk about〜…〜について話す
object to〜…〜に反対する
graduate from…〜を卒業する
complain of(about)〜…〜について文句・不平を言う
persist in〜…〜に固執する
refer to〜…〜に言及する 等など
自動詞と間違えやすい他動詞
他動詞の場合、動詞のすぐ後ろに目的語がこなければなりません。ですから、自動詞のように、動詞の後に前置詞をつけたりはしません。英訳するときには、自動詞か他動詞かをきちんと見分けることが大切です。そうするなら、不要な前置詞をつけてしまうという間違いをしなくて済むでしょう。
前置詞をつけるという間違いをしやすい他動詞の例文は次のようなものがあります。
他動詞reachは「〜に到着する」という意味で用いられます。ですから、「〜に」という前置詞をつける必要はありません。
My brother reached in Osaka yesterday. → 誤 ×
My brother reached Osaka yesterday. → 正 ○(私の弟は昨日大阪に到着した。)
他動詞discuss「〜について論議する」という意味で用いられます。ですから、「〜について」という前置詞をつける必要はありません。
They discussed about the matter. → 誤 ×
They discussed the matter. → 正 ○(彼らはその事について話し合った。)
自動詞と間違えやすい他動詞は他にもいろいろあります。自動詞と他動詞との区別がはっきり分かるようにするには、他動詞の意味を覚える際に、「〜に」「〜を」「〜と」といった部分を含めて覚えておくといいでしょう。
answer〜…〜に答える/〜と答える
attend〜…〜に出席する
leave〜…〜を去る
join〜…〜に加わる
marry〜…〜と結婚する
obey〜…〜に従う
follow〜…〜についていく
enter〜…〜に入る
resemble〜…〜に似ている 等など
(文責:T)