前置詞のto〜英文法の解説
このページでは、前置詞のtoの用法を説明しています。 前置詞のtoの用法がわからなくなれば、このページを読んでみてください。
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前置詞のtoの用法
この to も前置詞の中で頻繁に使われます。
その基本的な意味は、「〜へ向かう」というものです。
ですから、 to が意味するものは、目的や思惑などではなく、特定の位置や人、物が対象になります。
for は「〜のために」という、動作主の思惑を汲み取らなければいけませんでしたが、この to は、目的や思惑、理由に関係なく、
「どこに」、「誰に」、「何に」という対象がハッキリしているのです。
to は、特定の方向へ矢印が一直線に向かって行っているイメージで捉えましょう。
to の用法として、特定の到達点や範囲を表現するものがあります。
この場合は、「〜の方へ」とか、「〜まで」という意味になります。前述のように、「〜から」という意味をもつ、from とともに用いる場合が多いです。
例文を挙げてみます。
Is this the way to the Shinjuku station ? (これは新宿駅まで行く道ですか?)
この場合、特定の場所とは、新宿駅のことですよね。電車に乗るのか、待ち合わせのために行くのか、動作主の思惑は分かりませんが、新宿駅、という特定の場所に向かうことは分かります。ですから、この場合、to
が用いられるのです。
from とともに用いられる場合の例文を見てみましょう。
I work from Monday to Friday. (私は月曜日から金曜日まで仕事をしている。)
この場合は、金曜日まで、という特定の時間が表現されていますね。 ですから、to を用いることができます。
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さらに to は、特定の人や人が対象になるということを書きましたが、その場合には、「〜にとって」、とか、「〜に対して」という意味を持つことになります。
例えば、会社で社長が、社員にこう言って奮起を促します。
We should try to the best to all projects ! (我々はすべてのプロジェクトにベストを尽くすべきだ!)
この場合、to all projects. が、その表現ですが、すべてのプロジェクトのために、という意味になります。
この点での、もう一つの使い方を例文から見てみましょう。
Nancy means everything to Jone. (ジョーンにとって、ナンシーこそがすべてだ。)
ジョーンはナンシーに対して恋に落ちてしまいました。 ナンシーなしでは生きられないんですね。そう、ジョーンにとって、ナンシーこそが生きがいなんです。 ですから、 to
Jone という表現になります。
また、 to を用いて、「〜に沿って」とか、「〜にくっ付いて」、「〜に合わせて」という意味を表すことも可能です。
その場合はこのような文になります。
Please attach the file to your e-mail. (メールにそのファイルを添付してください。)
She was singing to the music. (彼女は音楽に合わせて歌っていた。)
このように、to 〜、で、〜に合わせて、という意味を持つのです。
with の使い方とも似ていますが、ニュアンスとしては、to〜、の方が、二つのものがより結合している、もしくは一致している状態である、と考えるといいでしょう。
(文責:T)